2024年3月6日

地区総会にあたり 地区活動は協会発展のかなめ

(愛知県保険医新聞2024年3月5日号)

新型コロナウイルスが国内で感染が初めて確認されてから4年が経ち、新型コロナで亡くなった人は、昨年8月までに95,830人(人口動態統計)に上りました。この間多くの先生や従業員の方々が、新型コロナウイルス感染症の予防対策・治療・感染対策、その後の後遺症への対策にと、ご奮闘されたことと思います。2023年5月から5類感染症へ移行したことを受け、協会の各地区では企画や懇親会も再開、地域住民からの健康講座の講師依頼なども増えてきました。
協会は1985年10月、愛知県内を6つに分けた地区を発足させ、地区を選出基盤に評議員制度を確立しました。地区活動は①よい診療・よい経営を地域から、②会員・家族・従業員が楽しく集う場として、③健康講座など住民と結びついた医療活動、④自治体へのはたらきかけなど住民と共同した運動、⑤会員拡大を含む協会全体の活動への積極的参加――を基本的な内容に、地区世話人・理事を中心に取り組まれています。今年度は世話人改選で若手や女性会員にも新たに地区世話人に加わっていただきました。地区活動は協会発展の要として、地域に根差した活動を保障する場であると同時に、会員の意見を協会活動に反映する基盤となっています。
地区独自の活動では、医科・歯科一体の保険医協会の強みを生かし、医師・歯科医師・勤務医そして従業員も一緒に参加できる企画を練り開催しています。日頃あまりお話をする機会のない他科の先生とも、世話人会や懇親会では色々と交流もでき、地域医療での医科・歯科連携の一助ともなっています。全地区が協力して開催する新人向け従業員接遇講座には、今年度168医療機関399人が、医療安全管理研修会には169医療機関255人が参加しています。レクリエーション企画では、「学芸員と歩く日本モンキーパーク」「有松絞まつりで昼食懇親会」「お城を巡る健康ハイキング」など、お子様から従業員まで楽しく参加され、大変好評を博しています。医療改善では、昨年、地区世話人を中心に79人が陳情者になり、「健康保険証存続を求める自治体の意見書採択」の陳情・請願を県内すべての自治体に提出、草の根から健康保険証を守れの声を広げました。
各地区で3月に地区総会が開催されます。ぜひご出席いただき、会員に依拠した活発な地区活動が行えるよう、先生方の忌憚ないご意見をお聞かせください。

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