2024年9月7日

保険医年金ー「老後」は突然やってくる堅実な資産形成を

(愛知保険医新聞2024年9月5日号)

20代、30代の先生たちにとって、老後とは現実味のない未来の話であろう。しかし、子育ても終わる50代になると、老後は突然現実のものとして迫ってくる。
現在、日本人の平均寿命は、男性で約81歳、女性では約87歳である。しかしこれはあくまでも、生まれてすぐ亡くなる子などを含めた平均値であって、死亡者数のボリュームゾーンは、男性が約87歳、女性が約93歳だと2022年の厚労省の簡易生命表で示されている。つまり、90歳前後まで生きる人が多く、老後の資金は100歳まで生きることを前提に確保する必要がある。
医師、歯科医師には定年がないとよく言われるが、いくら元気でも70歳になって、30代、40代の頃と同じように働けるとは思えない。また高齢になるほど、身体の不調が増えてくる。医療や介護が身近になることも多く、老後の蓄えがなければ、安心した人生は送れないであろう。
最近国は、貯金より投資へ誘導する政策としてiDeCoやNISAといった投資をメインとした優遇税制制度を拡充している。しかしiDeCoは原則六十歳まで引き出せないので急に資金が必要になっても対応できない。またNISAは基本投資で、運用の仕方によっては損をするという懸念が拭えない。
そのように考えると保険医年金の確実性は、老後資金を作るうえで一番有利な方法と考えられる。まず最低保証利率が1.202%と預貯金などと比べても圧倒的に有利だ。掛金も月払で1万円から30万円まで選べ、手元に余裕資金がある場合は1口50万円、40口(2000万円)まで一時払で預けることができる。また満期が80歳なので、満期が65歳などに設定されている類似商品より加入期間を長くすることが可能で、より多くの資金を積み立てられる。必要があれば中途脱退・減口ができる自在性も嬉しい。受け取り方も一時金(一括)、確定年金(四種類)が選択でき、万が一の場合もご家族が残余を全額受給できるのも魅力的である。
堅実な老後の資金づくりに保険医年金ほど適したものはない。
少額でも良いので、無理をしない範囲でできるだけ早く始めること。また余裕資金ができてから、iDeCoやNISAなどの他の資産形成を考えること。これに勝る方法はないのではないだろうか。

ページ
トップ