東海北陸厚生局より7月1日現在の施設基準の届出状況が示された。入院外の主な点数の届出状況を紹介する。
2022年から2024年にかけて届出医療機関数の増加率が一番高い点数は、「外来感染対策向上加算」であり、続いて「情報通信機器を用いた診療」、「短期滞在手術等基本料1」であった。「外来感染対策向上加算」については、新型コロナの特例点数が廃止され、代わりに6月改定で新設された「発熱患者等対応加算」を算定するに当たり届出が求められることから、届出数が伸びたと考えられる。「情報通信機器を用いた診療」も新型コロナの感染防止対策として特例で初診時等に拡大されてきた影響が一定考えられる。
今次改定の新設点数では、「医療DX推進体制整備加算」は対象医療機関の37.9%が、「外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)」は対象医療機関の26.9%が届け出ている。「医療DX推進体制整備加算」については、施設基準のうち複数の項目が経過措置期間中であり、届出医療機関数は今後変動することが予想される。「外来・在宅ベースアップ評価料」については届出のための算出や賃金改善計画書の提出、管理が複雑であり、医療関係職種の処遇改善が急務の課題であるなかでも4分の1程度に留まっている。
その他、具体的な届出数については下表の通りとなった。今後の届出医療などの参考にされたい。
2024年7月26日