保団連が2025年3月から4月にかけて実施した「生活習慣病の医学管理の評価に関する改定影響アンケート」と「感染症対策に関する診療報酬上の評価に係るアンケート」の愛知分の集計結果と寄せられた意見をもとにまとめた「医科診療報酬改善に係る要望書」を首相、厚労相、財務相に7月4日に提出した(アンケート結果の詳細は6月25日号を参照)。
要望項目
1.物価高騰や人件費の上昇に対応し、医療技術料を適正に評価するために、緊急に診療報酬再改定を実施してください。
2.初・再診料、入院基本料など基本診療料を適正に評価し、引き上げてください。医療従事者の賃上げはベースアップ評価料ではなく、基本診療料の引き上げで対応してください。
3.糖尿病、高血圧、脂質異常症を特定疾患療養管理料、特定疾患処方管理加算の対象に戻し、算定する管理料は患者の病態に合わせて医師が選択できるようにしてください。
4.生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ)と外来管理加算、特定疾患処方管理加算の併算定を認めてください。また、生活習慣病管理料(Ⅱ)と次の項目の併算定を認めてください。
特定薬剤治療管理料、悪性腫瘍特異物質治療管理料、アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料、退院時共同指導料、がん治療連携指導料、傷病手当金意見書交付料、療養費同意書交付料、慢性維持透析患者外来医学管理料
5.生活習慣病管理料の算定要件から療養計画書の交付等の要件を削除してください。また、任意による文書提供は加算として評価してください。
6.外来感染対策向上加算について、施設基準の大幅な緩和と点数の引き上げをしてください。また、診察の都度算定できるようにしてください。病院の外来でも算定できるようにしてください。
7.発熱患者等対応加算について、外来感染対策向上加算の加算ではなく単独の加算とし、点数を引き上げてください。また、発熱患者等を診察する都度算定できるようにしてください。病院の外来でも算定できるようにしてください。
8.小児科外来診療料・小児かかりつけ診療料の小児抗菌薬適正使用加算を、新型コロナ疑いやインフルエンザ疑いの患者を診療しても算定できるようにしてください。
9.診療報酬改定のたびに複雑となっている施設基準や保険診療の算定ルールを簡素化してください。
(要望書の文書は下記のPDFファイルをご覧ください。)
