「ロシアのウクライナ侵略に抗議し、即時無条件で撤退を求める」理事長声明を出しました
3月4日付で愛知県保険医協会は、ロシアのウクライナ侵略に際し、理事長名の抗議声明を駐日ロシア大使館に送付しました。声明全文は次の通り。
2月24日、ロシアは、ウクライナ各地に軍隊を侵入させ、軍事施設やキエフ、ハリコフをはじめ各都市への攻撃を開始した。これは、「国際関係において、いかなる国の領土保全または政治的独立に対する武力の威嚇または使用を避け、かつその国際紛争を平和的手段により解決する」という国連憲章、国際法を踏みにじる行為である。
また、プーチン大統領が2月27日に核戦力を「特別態勢」に移行するよう命じたことは、昨年1月に発効した核兵器禁止条約が禁止している核兵器による威嚇そのものであり、核兵器の使用へとエスカレートしかねない重大な危険をはらんでいる。ロシアを含む核保有5カ国は「核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならないことを確認する」とした共同声明を今年1月に出したばかりだ。ロシアの行為は、核兵器保有国としてあるまじきものであり、断固抗議する。ロシアは、核兵器使用を前提とするような演習、核兵器の配備などのいかなる行動も行わないことを強く求めるものである。
さらに、燃料気化爆弾やクラスター爆弾などの大量無差別虐殺兵器を使用しているとの報道が事実ならば、これら兵器の使用を禁止した国際条約に違反しており、怒りを込めて抗議する。
我々は、戦争放棄・戦力の不保持・交戦権の否認を規定した憲法九条を持つ国の医師・歯科医師団体として、ロシアによるウクライナ侵略に対し、強く抗議する。ロシアは即時無条件で軍事行動を中止し、ウクライナ領から撤退することを求める。
以上