2024年9月26日

自治体キャラバンーさらなる社会保障の拡充をめざして

(愛知保険医新聞2024年9月25日号)

秋恒例の愛知自治体キャラバン要請行動が今年も10月22日(火)から25日(金)にわたって行われる。このキャラバンは愛知県保険医協会も加盟する愛知県社会保障推進協議会などでつくる実行委員会が主催し、県内全ての市町村を訪問し、医療・福祉・介護などの社会保障の拡充をめざし、しかるべき要請と、国や県への意見書の提出を求めるものである。名古屋市・愛知県は別日程で、それぞれ11月6日(水)、13日(水)に行われ、また東三河広域連合とは10月28日(月)に行われる。
この行動は今年で45年目となり、この間の継続的な取り組みにより様々な社会保障制度の改善に貢献してきた。とりわけ子ども医療費助成制度は2025年4月に通院・入院とも中学校卒業までは全ての自治体で窓口負担無料となる。また、子ども医療費助成制度を窓口負担・所得制限無く対象年齢を「18歳年度末」までとする市町村が、通院で45市町村(県内自治体の83%)、入院では53市町村(同98%)にまで拡大している(予定含む)。任意予防接種助成制度も帯状疱疹ワクチン助成が大幅に拡大し、昨年の33市町村から44市町村(同81%)へ前進し、その他のワクチン助成も大きく前進してきている。
しかしながら今の日本の状況をみるに昨今の異常な物価高もあり、貧困と格差はさらに増大し、また長期にわたる社会保障抑制政策の下、国民生活、医療、福祉、介護など深刻な危機を招いている。さらに「マイナンバーカードの強制―健康保険証の廃止」は国民の不安をさらに高めている。
こうした状況の中で行われる今年のキャラバンは、引き続き「福祉医療制度〈子ども・障害者・ひとり親・高齢者の各医療費助成制度〉の存続・拡充」を基に、「国民健康保険や介護保険の制度改善」、「子育て支援」、「福祉医療制度や予防接種助成、健診・検診制度の充実」などを重点項目として懇談し、要請する予定である。
この行動に地域医療を支える医師・歯科医師の先生方の参加は要請を行う上で力となり、また他団体のキャラバン参加者を勇気づけるものとなる。ぜひ協会事務局と連絡をとっていただいて、先生方の積極的な参加をお願いするものである。

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