(愛知保険医新聞2023年4月25日号)
長く暗いトンネルのようなコロナの日々がいよいよ終息か? 我々保険医を守る「保険医休業保障共済保険(休業保障制度)」の加入募集がこの4月1日から始まっている。
この制度は「病気やケガによる思わぬ休業に備える制度がほしい」との協会会員からの切実な要望に応え1970年に発足、「医師・歯科医師による助け合いの共済制度」として50年以上の運用実績を誇るものである。非営利共済制度ならではの充実した保障内容が高く評価され、現在全国約35,000人の協会会員が加入している。
最長730日という長期間の保障、入院だけでなく自宅療養も給付、勤務医は有休や病休扱いでも給付される。また500日の傷病給付金の支給範囲内であれば再発や再休業でも何度でも給付が受けられること、万一の死亡・高度障害時の給付金があり、掛け捨てではなく脱退時には加入年数に応じた脱退給付金があるなど、充実の内容となっている。嬉しいことに昨年8月から制度改善により、それまで6日目からの給付が、入院は1日目から、自宅療養は4日目から給付という大幅な免責期間短縮が掛金を上げることなく実現された。
加入時の掛金が満期まで上がらないため、トータルの掛金が抑えられることも特徴の一つ。若くて元気なうちに備えることを強くおすすめするところである。この制度は万一の発症、受傷時に備えるものであり、原則として治療中の人は加入できないことに留意してほしい。
コロナ禍が重い空気を私たちの頭上に振りかざし、暗い日々が続いてきた。その中、診療に心身を捧げ患者さんと向きあう協会会員の姿が伝わってくる。昨年はコロナでの休業請求が急増し、多くの加入者が給付金を受給している。
思わぬ病気、事故によるケガは他人事ではない。公的な救済措置が殆どない我々保険医である。心の拠り所として、また自らを守るためにも「会員の会員による会員のための安心・安全の頼りになる制度」としてこの「休業保障制度」加入を是非ご検討いただきたい。半世紀以上の実績を誇るこの保険に加入され、安心して日々の診療に当たってほしいものである。