2023年2月8日

頼りになる協会にー 会員の声を力に さらに大きな協会へ

1949年、診療報酬の支払い遅延と開業医の3分の1が差し押さえに合う過酷な徴税に苦しんでいた時代、「七人の侍」と言われた医師たちが「開業医の生活と権利を守ること」と共に「国民の医療の充実と向上をはかる」団体をつくろうと呼びかけ愛知県保険医協会は設立された。
共済制度をはじめ各種事業の充実や医療改善運動への先生方の理解と共感を得て、1970年975人の会員数が、2000年には8239人に、そして今年2月には9154人と県内有数の医科・歯科一体の開業医・勤務医の任意団体となった。
会員自らが保険医の生活と経営を守るために創った共済制度では、1968年には「保険医年金」を、1971年には「休業保障」を、1976年には「大型生命保険」を発足させた。これら共済制度はスケールメリットを反映したセーフティーネットとして会員の8割がいずれかの制度に加入している。
「大型生命保険」は、団体の規模を活かし、手数料負担を抑えた保険料で最高1億円まで保障され、簡単な告知で加入できる。現在、大型生命保険の普及期間であり、ぜひとも新規加入や保障額の増額をお勧めする。
医療現場の声を行政へ届け改善を進める運動では、オンライン資格確認義務化や健康保険証廃止の撤回、新型コロナ関連の補助金や光熱費高騰への補助など会員アンケートや相談で寄せられた声をもとに国や愛知県へ要請を行っている。また、審査、指導、税務問題では東海北陸厚生局、名古屋国税局に出向き、改善要求を行っている。自治体に対しては、協会も実行委員会に参加する「自治体キャラバン」を通じて、子ども医療費窓口負担無料制度拡大・妊産婦健診助成回数拡大・任意予防接種への助成拡大・保健所に歯科衛生士配置などを求め懇談し、国や愛知県の制度を前進させてきた。
保険請求・窓口負担や公費医療制度の取り扱いなど日常診療での疑問や不安に対する会員からの電話相談は年間2万件を超える実績がある。
4年目に入った新型コロナウイルス感染症禍で厳しい医療情勢だからこそ、保険医協会は開業医師・歯科医師の医院経営と生活を守り、勤務医師・歯科医師の待遇改善のために行政に働きかけていく所存である。会員が増えることは協会の取り組みの社会的影響を高め、国民医療を守る力にもなる。9200人会員のより一層頼りになる愛知県保険医協会を築くために引き続き保険医協会をご利用いただき、未入会の先生方には、この機会にご加入いただきたい。

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