愛知保険医新聞2023年5月25日号掲載
千種区 中川 武夫
本年3月21日に開催された勤務医の会の総会で、28年間務めさせていただきました、勤務医の会代表の退任を了承していただきました。
思い起こせば、勤務医の会は他県の協会、医会に先駆けるような形で1985年に発足しました。初代の代表は杉藤徹志先生で、組織部会の部門として10年間、会の基礎を固めてこられました。その後安江満悟先生が一期二年務められ、その後なぜか私にお鉢が回り、28年という長きに渡り代表を務めさせていただくことになってしまいました。
この間、保団連の理事もさせていただき、医療危機を打ち破るためにも、保団連の組織強化のためにも、全国的に勤務医の会を設立しようと保団連勤務医委員会の確立に向けて、活動を進めました。保険医協会は開業医中心の組織である、軒を貸して母屋を取られることになるのではないか、いや、このかつてない医療の危機に、勤務医と開業医の対立が利用されているのを打破する必要がある、開業医もほとんどが勤務医であったのではないか、勤務医会員から開業医会員になる会員も多く組織強化につながる、などなどの議論をしながら、全国の十近くの協会で勤務医の会が活動するまでになっています。まだまだ全国への普及は途上であると言わざるを得ません。
愛知の勤務医の会も、御多分に漏れず高齢化がひとつの課題になってきていることも踏まえ、世代交代と女性委員を増やしていく、医科歯科連携を踏まえて会を構成することを私なりに模索してきたつもりです。この度、棚橋千里先生に代表をお引き受けいただくことができ、新たな体制でさらなる発展が期待できると大変喜んでおります。
28年間、皆様に支えられ、何とか代表を務めることができましたことに、深く御礼申し上げます。
引き続き副代表として会に残り、新体制を支える一助を担わせていただきたいと思っております。