(愛知保険医新聞2019年2月25日号)
2020年は協会設立70周年。協会は「70周年に9200人会員」を目指しており、2019年はそのステップの年である。
愛知県保険医協会は1949年の設立から今日まで一貫して保険医の生活と権利を守り、国民医療の充実と向上を目的に保険診療の情報提供、点数・請求質問、審査・指導相談、税務経営相談をはじめ、学術研究会、共済事業や文化行事など多面的な活動に取りくんできた。特に社保対策には定評があり、会員の期待も大きく、日常の保険点数の問い合わせも年間2万件に上っている。また医科・歯科一体という組織の特徴を生かして、学術的な交流や地域での連携強化などを進め、「盤石な協会」を築く方針を掲げ、2019年1月には9116人の会員を擁するまでになった。
こうした活動の要となったのは、1985年に協会活動を会員のより身近なところで繰り広げるとともに、地域での医療活動を実践する場として、名古屋北部地区・名古屋南部地区・尾張東部地区・尾張西部地区・西三河地区・東三河地区を確立したことである。
地区活動は、「よい診療・よい経営を地域から」「会員・家族・従業員が楽しく集う場として」「健康講座など住民と結びついた医療活動」「自治体へのはたらきかけなど住民と共同した運動」「会員拡大を含む協会全体の活動への積極的参加」を基本に行ってきた。
各地区の総会で選出された世話人と協会理事で構成される世話人会を定期的に開催し、地区活動を運営。臨床懇談会など会員が集まる行事の開催、地区ニュースの定期発行を中心とし、医科・歯科一体の活動や、勤務医会員の参加・連携の工夫を重ねている。地域住民向けに医療制度や介護問題シンポジウムの開催、市民団体などの健康講座への会員の講師派遣も行い、地区活動への市民からの信頼もより高まってきた。
近年、地区活動をけん引してきた先輩諸兄姉の先生方から、ご子息や若手の先生方への世代継承の時期を迎えている。
2019年の地区総会は、地区世話人の改選の年でもあり、「若返り・世代交代」の方針に沿って地区活動をけん引してきた先輩諸兄姉の先生方の意思を継承しつつ、新しい協会活動を進めるために必要な改選を行う。特に若手会員や女性会員の先生方には地区での協会活動に積極的にご参加いただき、地区活性化をはかりたい。