保険請求Ｑ＆Ａ（医科）

投薬
【向精神薬】
Ｑ.１　デパス（一般名エチゾラム）およびアモバン（一般名ゾピクロン）はいつから向精神薬に指定されたのか。
Ａ.１　「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」が一部改正され、エチゾラム（デパス等）とゾピクロン（アモバン等）が第三種向精神薬に指定された。１０月１４日が施行日で以降第三種向精神薬の取り扱いとなる。

Ｑ.２　エチゾラム、ゾピクロンを投与した場合、入院外の場合は処方料及び調剤料に対して、入院の場合は調剤料に対して麻薬、向精神薬、覚せい剤または毒薬加算１点をそれぞれ算定することができるか。
Ａ.２　算定できる。
　１０月１４日以降に処方料、調剤料に対して麻薬、向精神薬、覚せい剤または毒薬加算１点をそれぞれ加算することができる。

Ｑ.３　エチゾラム、ゾピクロンの投与日数に制限が設けられたのか。
Ａ.３　１１月１日以降は投与日数の上限が３０日となる。それ以前に投与されたものは３０日を超えていても差し支えない。
　第三種向精神薬に指定されたことを受けて、療養担当規則等に定める投与期間上限３０日間の規定が適用されることになった。

Ｑ.４　向精神薬の多剤投与の取り扱いに変更はあるか。
Ａ.４　変更はない。
　エチゾラム（抗不安薬）、ゾピクロン（睡眠薬）ともに「向精神薬多剤投与に該当する厚生労働大臣が定める向精神薬」としてすでに規定されており、これまで通り向精神薬多剤投与の対象薬剤である。

Ｑ.５　医療機関における保管・管理の方法において変更はあるか。
Ａ.５　第三種向精神薬に指定されたことにより、麻薬及び向精神薬取締法に定められた保管方法や管理が求められる。
　具体的には、向精神薬販売業者より譲り受ける場合、購入伝票は他の伝票と別にして保存する。保管場所は、医療従事者が常時在室するなどの場合以外は、鍵をかける。廃棄するときは、焼却、酸・アルカリなどによる分解、希釈など回収が困難な方法で行う等の管理が必要となる。