(愛知保険医新聞2025年3月5日号掲載)
愛知県保険医協会は、1949年の設立以来一貫して「保険医の生活と権利を守る」とともに「国民医療の充実と向上をはかる」ための活動を推進してきました。1985年10月には、県内を6地区で構成し、地区を選出基盤に評議員制度を確立しました。地区活動は①よい診療・よい経営を地域から、②会員・家族・従業員が楽しく集う場として、③健康講座など住民と結びついた医療活動、④自治体へのはたらきかけなど住民と共同した運動、⑤会員拡大を含む協会全体の活動への積極的参加――を基本的な内容に、地区世話人・理事を中心に取り組まれています。地区活動は協会発展の要として、地域に根差した活動を保障する場であると同時に、会員の意見を協会活動に反映する基盤となっています。
地区独自の活動では、医科・歯科一体の保険医協会の強みを生かし、医師・歯科医師・勤務医そして従業員も一緒に参加できる企画を練り開催しています。日頃あまりお話をする機会のない他科の先生とも、世話人会や懇親会では色々と交流もでき、地域医療での医科・歯科連携の一助ともなっています。
会員向けの研究会や懇談会・懇親会は全六地区で開催されています。また、全地区が協力して企画する「新人従業員接遇講座」を今年度はWEB含め10会場で開催し528人が参加、同じく「医療安全管理研修会」を3会場で開催し331人が参加しました。多くの会員と従業員が参加し、講座・研修会への期待が伺えます。「名古屋港水族館レクチャーとレストランでの昼食交流」をはじめ、レクリエーション企画も全6地区で開催され、お子様から従業員まで楽しく参加し、大変好評を博しています。これらの各地区の取り組みを地区会員に知らせる「地区ニュース」も発行しており、地区の企画を身近なものと感じていただくことができました。
2025年は地区世話人改選の年です。「若返り・世代交代」のためにも、若手医師・歯科医師、女性医師・歯科医師の会員が新たな世話人となり、地区活動を盛り上げていただくことを期待しています。各地区で3月初旬から中旬にかけて地区総会が開催されます。ぜひともご出席いただき、会員要求に依拠した活発な地区活動が行えるよう、先生方のお力添えをお願いするとともに、忌憚ないご意見をお聞かせください。