勤務医と年金~資産運用はリスク分散が基本 保険医年金を利用ください

10月25日(金)まで、会員の将来・老後を支える積み立て型の年金制度である保険医年金の加入を受け付けている。公的年金を補う制度として、保険医年金が多くの会員に利用されることを願っている。
毎年の誕生月に日本年金機構から「ねんきん定期便」が送付され、50歳以上の人のものには年金見込額が記されている。50歳未満の人も「ねんきんネット」に登録すれば、パソコンやスマートフォンで見込み額を試算することができる。
自身の年金見込額を見ると「これだけしかもらえないのか」と感じる人が多いのではないか。厚生年金・共済年金の受取額と保険料は給与・賞与の支給額(標準報酬)で決まるが、標準報酬には上限が定められているためだ。給与収入が多い人ほど見込額との乖離が大きく、公的年金だけでは「安心の老後」は期待できない。
不足する老後資金をどう用意するのか。メディアではNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)、外貨建て商品等が宣伝されている。NISAは運用益に課税されないのがメリットだ。ただし、元本確保型の制度はなく、資金が必要な時に元本を下回る可能性がある。iDeCoには掛金全額が所得控除できるなどの税制上の優遇があるが、原則として60歳まで受け取ることができない。
保険医年金は積立額が毎月確定していき、確定した積立額や年金額が下がったことは一度もない。生保会社が予定利率を保証するため、加入者に運用リスクはない。外貨建て商品のような為替リスクもない。
掛け方にも受け取り方にも自在性があり、例えば積立金額の一部をいつでも一時金として受け取り、住宅資金や教育資金などとして利用することができる。
資産運用はリスク分散が基本だ。今後必ず必要となる資金の積み立ては保険医年金で確保し、余裕資金はNISA等で積み増しを期待してはどうだろうか。
協会は保険医年金に加えて、病気やケガによる休業に備える休業保障制度、万一のための大型生命保険を「共済三本柱」と称し、セット利用を勧めている。勤務医の先生方も会員のメリットとしてぜひ利用いただきたい。

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