2013年8月11日

待合室の2枚のポスター

千種区 北山 恭三
待合室から診療室に通ずるドアに2枚のポスターが貼ってあります。
1枚は「めざそう原発ゼロ、自然エネに転換を」。もう1枚は「戦争はいやです! 憲法を守り生かそう」というポスターです。
原発は、地震大国といわれる日本ではどんなに頑丈に作っても、大自然の無限のエネルギーの前では、全く無力なものと思います。
また、平和憲法は絶対守らねばと思います。
なぜならば、自国の防衛は大切なことですが、その為ではなく、どこかの大国が世界のあちこちでおこす戦争に、従軍せねばならなくなるからです。もし将来徴兵制が復活して、子どもや孫が戦場に連れていかれたならば、その日から、本人のみならず、親・兄弟は地獄の苦しみに身を置くことになるのです。

  私は昭和22年生まれ、幸いにも66年間、戦争を経験せずに生きてくることができました。
また福島の方々のような悲惨な状況に身を置かずにすんでおります。それは本当に幸運なことであり、心より感謝せずにはいられません。
しかし自分や家族だけが幸福にひたっていていいのか、非力な自分ではあるが、何かできることはないかと考えた時、そうだ、待合室にポスターを貼れば、来て下さる患者さんに色々と考えていただくきっかけになるのではと思ったのです。
さっそく協会の事務局にお話した所、快くポスター作成を引き受けて下さり、素晴しいものができ上りました。
我々の生活は、先の大戦における日本および海外の幾百万の人々の犠牲の上に成り立っております。
今後日本の国が、過った方向に進んで行かないように、切に願うものであります。
どうぞ少しでも多くの先生方に御賛同いただき、待合室にポスターを掲示していただければと思っております。

ページ
トップ