「保険医年金」が満期!南半球一周の船旅へ

愛知保険医新聞2023年9月25日号掲載

千種区 石川 達也

昔、クラスメートから直に聞いた話です。「株をやったら凄く儲かった。しかし、こんなことをしていると人生がおかしくなりそうなのでやめた」と。m3.comが意識調査「資産運用どうしている?」を実施、世代別の集計結果が出ています(勤務医回答一 千四十人)。「将来において金銭的な不安があるか」との質問に、「非常に不安に感じる」との回答は四十代が最も多く三七・四%です。具体的な紹介も ― *投資について知識がなくて怖いので定期預金にしている。投資するとそのことが気になって仕事に集中できないと思うので(四十代男性)。*資産運用が、うまくいった時の喜びは一瞬。失敗した時は、いつまでも後悔する。所詮、ギャンブルと一緒だと思う(五十代男性)。

僕は、貯金のつもりで一九八七年に「保険医年金」に入りました。月払十口(十万円)で始め、その後二十口に増やし、「一時払」の上乗せ増資を数回行いました。昨年夏に満期となり、待望の「保険医年金」受給開始(十五年逓増コース)、公的年金額をはるかに上回ります。
二〇一三年三月の常勤リタイア後の収入は、勤務医としての給与と公的年金(国民年金と厚生年金)でした。年金額を厚労省データで比較すると国民年金は平均並み、厚生年金は中央値より少し上、税金・社会保険料・医療費など引かれると実質的におよそ半減です。

大学病院教員であったため給与表が医療職ではなく教育職で低く、若干プラスされた調整手当と関連病院でのネーベン代で何とか生活はできていました。ところが、基本給自体が少ないため将来の年金計算には全く反映されず、厚生年金額が僅かとなっています。
気力と体力のあるうちに世界旅行をとの念願が「保険医年金」受け取りでかなえられ、この冬にピースボートで南半球を一周することにしました。これから少しは文化的な暮らしが実現できそうです。

「保険医年金」は、勤務医の先生方へお勧めです。

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