処置の変更点ー咬合調整
今回は、処置のうち、算定頻度が高い「咬合調整」について解説する。区分が大きく変更されているのでご注意いただきたい。
区分が変更
咬合調整(咬調)の区分が変更・整理され、従来、6つに区分されていた項目が、削合の目的などにより5つに再編された(表参照)。
P病名に対しての咬調は「イ 歯周炎に対する歯の削合」だったが、今後は「ロ 二次性咬合性外傷の場合」を選択することになる。また、歯ぎしりに対する咬調は「ロ 歯ぎしりに対する歯の削合」から、MC過高、咬合性外傷とともに「イ 一次性咬合性外傷の場合」にまとめられている。
これまで、P病名に対する咬調と、歯ぎしりに対する咬調は6カ月の間、いずれかのみの算定だったが、それぞれの咬調が6カ月以内であっても算定できるようになった。ただし、 「イ 一次性咬合性外傷の場合」の算定頻度は6カ月に一回とされているため、同一初診中は同区分内の別病名であっても、6カ月間は算定できない。
なお、区分の変更に伴い、記号やレセプトコードも変更されるので注意が必要である。