4月14日、中医協総会は、今年7月の歯科用貴金属価格の随時改定Ⅱでは「告示価格の変更を行わない」ことを決定した。
この決定を受け、協会歯科部会は、「直ちに金パラ『逆ざや』を解消し、歯科用貴金属の実勢価格が正しく反映されるシステムの構築を求め」る要望書を5月13日付で送付した。宛先は、内閣総理大臣、財務大臣、厚生労働大臣、経済産業大臣。
要望書では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で患者減・収入減の歯科医療機関の経営を、歯科用貴金属価格の高騰による「逆ざや」が追い打ちをかけていること、年4回行われる随時改定は、金属価格上昇局面では「逆ざや」を解消できず実態との乖離を広げていることを指摘した。
さらに、中医協の議論の中で歯科医療管理官が「2020に年診療報酬改定で対応したい」と発言したことに対し、向こう1年間「逆ざや」を放置するとの発言であり看過できず、歯科医院の窮状を正しく理解して緊急改定を実施するよう求めた。
協会では、引き続き「逆ざや」解消の運動を進めていく。
要望書はこちらから
2021年6月6日