2024年度の指導~前年度実施件数、今年度計画件数が開示される

昨年度減少した集個の件数は今年度は大幅に増加

 2023年度に実施された指導の実績、2024年度の指導計画による予定件数は表1のとおりとなっている。2023年度の集団的個別指導(集個)の実施件数については、医科・歯科とも2022年から大幅に減っているが、これは基準点数(診療所は平均点数の1.2倍、病院1.1倍)を超える医療機関が減っていること、前年・前々年に集個又は個別指導を受けた医療機関が対象から除かれた結果と考えられる。逆に2024年の計画件数は大幅に増加している。集個を3年ごとに何度も受ける医療機関もあるなど、件数の大きな変動は、集個に矛盾や問題があることを裏付けていると言える。

2024年度は高点数理由による個別指導が再開

 個別指導では、2024年度の計画件数が2023年度より増えているが、これは高点数理由による個別指導が再開されたためである。個別指導の選定理由別件数(表2)も明らかとなっているが、2024年度の高点数個別は今年度の指導に選定された医療機関のうち、2021年度の高点数個別指導にも選定されていた医療機関が対象となる。なお2023年度の個別指導は医科では予定通り実施された。歯科では2023年度の理由別の内訳件数は不開示とされた。

 表3は2023年度の個別指導結果の内訳である。「再指導」となった件数をみると、医科診療所では新規を除く「その他」の個別指導で15件、新規個別指導で8件であった。歯科は、「その他」の個別指導結果の内訳は不開示とされ、新規個別指導による「再指導」の件数は、2022年度には前年から18件増加したが、2023年度では6件と大幅に減少した。

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