中医協で歯科医療(その2)を議論
2024年改定に向け、9月以降中医協では第二ラウンドの議論に入っている。歯科に関わる議論は、7月12日に「歯科医療について(その1)」が、11月17日には「歯科医療(その2)」が議論された。
(その1)では、か強診、医科・歯科・介護連携、院内感染防止対策、重症化予防、口腔機能の管理、ICTの活用などについて検討されている(詳細は本紙10月25号7面「政策解説」を参照)。
(その2)では、(その1)で議論された項目のうち4項目に関して下記のように論点が示された。各項目はわかりやすよう一部編集している。
①病院歯科の機能評価
・リハビリ・栄養・口腔を一体の取り組みとしてすすめる観点から、回復期医療、慢性期医療を担う病院の歯科における口腔管理の評価、地域の歯科医療機関との連携をどう考えるか。
・地域歯科診療支援病院歯科初診料の施設基準について、回復期医療や慢性期医療を担う病院の評価をどう考えるか。
②医科歯科、医歯薬連携
・周術期等口腔機能管理の対象患者について、現在対象外となっている脳卒中患者で手術を行わない急性期患者についてどう考えるか。
・歯科の外来で管理され、短期入院で歯科疾患の手術を行う患者の周術期等口腔機能管理の評価をどう考えるか。
・入院中の終末期がん患者などの人生の最終段階で行われる口腔管理に係る評価をどう考えるか。
・糖尿病患者に対するより効果的な歯周病治療や管理の評価をどう考えるか。
・薬剤性顎骨壊死のポジションペーパーが改定されたことなどを踏まえ、医歯薬連携の観点から薬剤の副作用などの情報共有に関する連携の評価をどう考えるか。
③ライフステージに応じた口腔機能の管理
・指導管理と一体的に評価されている口腔機能に係る訓練の評価をどう考えるか。実態にあわせて指導管理と訓練をそれぞれ評価することについてどう考えるか。
・口腔機能の評価に関する検査の対象についてどう考えるか。
④障害者・有病者・認知症の人への歯科医療
・現状の歯科診療特別対応加算の対象に含まれない患者、極めて対応が困難な患者の診療の評価や、歯科治療環境に適応が困難な患者に対する評価をどう考えるか。
・医療的ケア児などについて学校などに対する情報提供の評価をどう考えるか。
・認知症患者の管理や連携に関する評価についてどう考えるか。