指導の予定件数、対象となる平均点数などが明らかに ―指導に関わる行政文書情報開示請求
協会は東海北陸厚生局に対して、指導に関わる行政文書の情報開示請求を行った。開示された資料の内容について紹介する。なお、関連記事を別途掲載しているので参照いただきたい。
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新たに指定更新時の集団指導を実施
2013年度の指導計画で昨年度から変更となるのは、保険医療機関の指定更新時(6年毎)の集団指導を開始することである。厚生局では「指導大綱の規定に示されているものであり、本来行う指導を実施するようになっただけ」と説明している。なお、指定更新時の集団指導は、8月、11月、来年の1月の三回に分けて行われる予定となっている。
集団的個別指導の平均点数は1,192点
集団的個別指導での変更点は、集団的個別指導の平均点数の算出に後期高齢者医療分が加わったことである。今年度の歯科の平均点数は1,192点で、昨年より37点上がっているが(表1)、今年度は算出方法が変わっており、また対象月などの内訳も明らかとなっていないため、単純な比較はできない。
今年度の平均点数の1.2倍(1,430点)を超える歯科保険医療機関は885医療機関。その中で全歯科医療機関の上位8%に該当する二百九十歯科医療機関が、今年度の集団的個別指導の対象となる。なお、前年・前々年に集団的個別指導・個別指導を受けた歯科医療機関は除かれるため、実際には平均点数の高い方から741番目まで、平均点数では1,471点以上の歯科医療機関が今年度の集団的個別指導の対象となる。
集団的個別指導の実施時期は、昨年と同様10月に予定されている。
昨年度の個別指導は44件
2012年度の個別指導予定件数は147件であったが、実施件数は44件であった(表2)。指導の結果は、「概ね妥当」1件、「経過観察」35件、「再指導」7件、「監査」1件となっている。2011年度は46件の個別指導のうち「再指導」が29件と経年的にみても突出していたが、2012年度は以前の状況に戻っている。
なお、2013年度の個別指導予定件数は、歯科医療機関数の4%を機械的に当てはめた146件となっている。