指導の実施件数、予定件数などが明らかに―協会の情報開示請求より

 協会では東海北陸厚生局に対して、指導に係わる文書・資料の開示請求を行い、昨年度の指導実施状況や今年度の指導予定などが明らかとなった(7月5日号3面、7月25日号3面参照)。

昨年度の個別指導57件

 新規個別指導を除いた2015年度の歯科医療機関に対する個別指導は、予定件数が148件だったが、実施件数は57件だった(表1)。個別指導の結果については、(表2)のとおり。再指導は前年から9件減少しているが、中断中の指導が増加している。これは、持参物の書類が不十分であることが考えられ、日常的にカルテなどの書類を、整理・保管しておくことが大切である。
 また、新規指定保険医療機関に対する個別指導では、実施した109件のうち「再指導」とされたのが14件あり、2013年度から毎年2件ずつ増加している。新規指導でも、再指導となると通常の個別指導と同様に、対象カルテ件数が増え、自主返還の対象となるカルテや期間が増えるため、開業当初からカルテ記載や書類の整理・保管には留意する必要がある。

集団的個別指導は7月28日実施

 2016年度の指導実施計画では、個別指導の予定件数は148件で、選定理由は(表1)のとおり。
ただし、個別指導は「情報提供」と「再指導」理由が優先して実施されることから、実際の「高点数」理由による指導は少ない。
 集団的個別指導の歯科の平均点数は1,178点で、前年度より8点下がっている(表3)。集個の対象は平均点数の1.2倍(基準点数)を超え、かつ上位8%に該当する歯科医療機関である。基準点数1,413.6点を超えた医療機関のうち、前年度・前々年度に個別指導または集個を受けた医療機関を除く、296医療機関が対象となる。今年度の集個は7月28日(木)に行われる。
 

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