リハビリでの口腔管理の位置づけ、金属価格随時改定時期を検討
2024年改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)の検討は第2ラウンドに入っている。今回は「個別事項(その10)」、「診療報酬改定の後ろ倒しを踏まえた歯科用貴金属の随時改定について」などを紹介する。
リハ・栄養の視点で口腔機能管理を議論
12月1日の中医協総会では、「個別事項(その10)リハビリテーション・栄養・口腔」が議論された。
回復期リハ病棟で入院患者の8割に口腔機能障害が認められる。歯科標榜のある病院では7割超、歯科標榜のない病院でも半数近くが医科歯科を含む多職種が連携しているにもかかわらず、リハ実施計画書には口腔に関する項目が位置づけられていない課題がある。
それらを踏まえて、リハ実施計画書に口腔管理に係る項目を追加することや、病院と歯科医療機関との連携方策についてが論点として挙がっている。
随時改定は9・12・3・6月に
中医協では、来年度の診療報酬改定の実施時期について、2カ月後ろ倒しの6月施行を決定している。11月17日の総会では、現在、7・10・1・4月に行われている歯科用貴金属材料随時改定の時期を、2024年6月改定実施以降は、9・12・3・6月に変更する案が示された。
これにより2024年1月随時改定後は、4月に随時改定、6月には材料基準価格の改定、その後の随時改定は9・12月、翌年3・6月に行われる。
歯科用貴金属については、材料価格調査の結果を踏まえて診療報酬および材料価格基準の改定時と、基準材料価格改定から3カ月ごとの随時改定時に算定額を変更してきた。