歯科社保コーナー 歯科医療機関の施設基準届出状況について

【14.11.05】歯科社保コーナー 歯科医療機関の施設基準届出状況について

 今年4月の歯科診療報酬改定では、在宅かかりつけ歯科診療所加算、CAD/CAM冠、歯科口腔リハビリテーション料2の施設基準が新たに設けられた。協会では、10月1日時点における県内歯科医療機関の施設基準の届出状況をまとめた(表参照)。
 今年5月時点の状況と比べて届出件数の増加が目立つのは、CAD/CAM冠と明細書発行体制等加算、歯科口腔リハビリテーション料2である。CAD/CAM冠は、院内歯科技工士や歯科用CAD/CAM装置が院内になくても、歯科技工所との連携が図られていれば届出が可能であることもあり、5月時点から倍以上の増加となっている。また明細書発行体制等加算は、来年4月から電子レセプト請求が義務化となるため、移行が完了した医療機関の増加に伴うものである。
 その他では、再診時の点数が引き上げられた歯科外来診療環境体制加算の届出件数が増えている。一方、改定の柱でもあった在宅歯科医療に関係する届出では、在宅かかりつけ歯科診療所加算の届出件数が58件、在宅療養支援歯科診療所の届出も約7%で横ばいと、あまり増えていない。

施設基準の届出状況について(愛知県・歯科関係)
(2014年10月1日現在)
項  目 届出件数 5月比
明細書発行体制等加算(歯科) * 1,536(41.4%) +294
地域歯科診療支援病院歯科初診料 ▲ 1( 1.2%) ±0
歯科外来診療環境体制加算 464(12.2%) +65
歯科診療特別対応連携加算 11( 0.3%) +1
歯科治療総合医療管理料 513(13.5%) +3
在宅患者歯科治療総合医療管理料 120( 3.2%) +1
在宅療養支援歯科診療所 * 262( 7.1%) +11
歯科訪問診療料に係る地域医療連携体制加算 * 443(11.9%) -4
在宅かかりつけ歯科診療所加算 * 58( 1.6%) +18
歯科口腔リハビリテーション料2 379(10.0%) +183
う蝕無痛的窩洞形成加算 92( 2.4%) +5
CAD/CAM冠 1,476(38.9%) +758
歯科技工加算 296( 7.8%) +2
歯周組織再生誘導手術(GTR) 269( 7.1%) +6
手術時歯根面レーザー応用加算 51( 1.3%) +7
クラウン・ブリッジ維持管理料 3,635(95.7%) +5
歯科矯正診断料 90( 2.4%) ±0
顎口腔機能診断料 65( 1.7%) +2

※表中の*印は診療所のみ届出可能点数、▲印は病院のみ届出可能点数。
※歯科医療機関数:3,799(併設を含む)〔内訳:診療所3,714、病院85〕

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