新年挨拶

会員、国民の切実な声から医療改善をめざして

理事長 荻野 高敏

新年明けましておめでとうございます。年頭にあたり会員諸先生のご健康とご多幸をお祈りします。皆様のご理解、役員の先生方や事務局の協力を得て、9,092名会員で新年を迎えることができましたことに感謝いたします。
昨年は、「保険証残せ」と診療報酬大幅引き上げに取り組みました。マイナ保険証をめぐっては、参議院での参考人質疑で、医療・介護現場の実態を保団連竹田副会長が報告してから潮目が変わりました。愛知協会は、トラブル事例アンケートをマスコミ発表して、問題点や政府の狙いを訴えました。診療報酬は、2002年から2022年で累計すると約13%引き下げられています。余力のなくなった医療機関にコロナ禍と物価高騰が加わり、経営がさらに苦しくなりました。医師・歯科医師要請署名には、人手不足に悩む開業医会員や勤務医会員から、切実な声が寄せられました。
岸田政権の支持率低迷は過去最低を更新し続けています。その背景には国民の暮らしが一向に良くならないのに、保身と政権維持に汲々としていることを、国民が感じ取っているからです。
国民の7割が支持する「保険証を残せ」の声は、立憲民主党に延期法案を出させました。市民と野党の共闘が、広く有権者の声を掬い上げて岸田政権に厳しく対峙するならば、政権交代で政治が変わることに期待したものの裏切られ、2012年に政治に背を向けた市民を再び呼び戻すことができます。日本の民主主義が息を吹き返すことができます。
今年も社会保障と平和を守ることを一体の課題として国民医療改善に引き続き取り組みますので、協会の諸活動に変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。


紙上展覧会より

「平和へスタートダッシュ・オシドリ・矢作川」 昭和区 板津 慶幸

冬になると矢作川に多くのオシドリがやってきます。

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