運動方針

2023年度 「保険でより良い歯科医療を」愛知連絡会活動方針

1、わたしたちをとりまく情勢と「保険で良い歯科医療」を求める運動の重要性

5月8日から新型コロナウイルス感染症の類型が、2類相当から5類へと変更された。公費負担による治療は一部残されているものの、患者の自己負担が求められることなどから医療機関への受診控え増加も危惧される。岸田政権はGDP比1%程度で推移してきた防衛費を、関連予算を含めて2%に倍増させる防衛力強化財源確保特措法を十分な審議も行わないまま審議をすすめている(5/17現在)。

その一方で、様々な生活必需品の値上がりが続き、昨年10月には一定所得以上の後期高齢者の窓口負担が2倍に引き上げられ、さらに2024年度からは保険料も引き上げられることとなる。国民の経済的な不安、負担感は増すばかりである。

歯科医療においても、治療に必要な歯科材料の値上がりが歯科医療機関の経営を圧迫している。

口腔ケアなどでお口の健康を維持することで、全身の健康にも大切であることや、感染症を防ぐことにもつながることが、広く知られるところとなっている。そのためにも、お金の心配などをせずに、定期的な歯科受診が行えるよう、患者さんの窓口負担を軽減することが大切である。 2023年度、愛知連絡会は「歯科保険医療制度の改善をすすめ、国民の口腔の健康を守る」活動を進める。

2、今年度の方針

  1. 2023年1月から始めている「保険でより良い歯科医療を求める請願署名」は、6月末までに目標の5万筆に達するよう各団体での取り組みを強化する。
  2. 災害時や、新型コロナウイルスなどの感染症に対する口腔ケアの重要性も盛り込み、「保険でより良い歯科医療を求める意見書」採択を県内各自治体に求める運動に取り組む。
  3. 子どもの歯並びの治療の保険適用、口腔崩壊に結びつく子どもの貧困の解消への対応、糖尿病予備群への歯科検診事業の実施など、患者・住民の要望を汲み上げて、実現のために県内自治体、関係各所に働きかける。
  4. 歯科技工士の現状を改善する運動に取り組む。歯科技工士との対話を行い、連絡会の活動に参加してもらえるよう働きかける。歯科衛生士とも協力関係が作れるよう取り組む。
  5. 患者・国民がお金の心配をせず、歯科受診ができるよう、「75歳以上窓口負担2割化」に反対する運動に協力する。災害時への備えとして、県内各自治体の備蓄品や各家庭での避難袋に、口腔ケア用品を加えるよう働きかけや呼びかけを行う。
  6. 地方議員に、歯科医療の現状や重要性を訴える活動を行う。
  7. 市民公開講座や出前学習会を開催する。
  8. イレバデー(10/8)の「歯の何でも電話相談」に取り組む。イイハデー(11/8)の街頭宣伝を実施する。
  9. 連絡会の活動趣旨を訴え、多方面の団体に呼びかけ参加団体を増やして組織の強化をめざす。
  10. 事務局会議・世話人会の開催、連絡会ニュースの発行で、連絡会の活動を円滑に運営する。
  11. 「保険で良い歯科医療を」全国連絡会に参加し、全国の運動と協力・共同した活動に取り組む。
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