運動方針
2025年度「保険でより良い歯科医療を」愛知連絡会活動方針
1、わたしたちをとりまく情勢と「保険で良い歯科医療」を求める運動の重要性
物価の高騰に国民が喘ぐ中、石破政権は何の対策も行わないだけでなく、裏金問題の解明には背を向け、米国からの要請のまま防衛費の増額に血眼となっている。
医療においても、高額療養費制度の上限額引上げを一時「凍結」をしたものの、7月の参議院選挙後には、再度引上げの方針が出されることが予想される。歯科医療においても、コロナ禍により減少した患者が戻らず、治療に必要な歯科材料の値上がり、医療DXの強制推進による設備投資などが歯科医療機関の経営を圧迫し、閉院・廃業が増加している。
いつでも、どこでも、誰もが、お金の心配をせずに歯科医療にかかることでできる環境を実現することは、患者・国民と歯科医療従事者共通の要求となっている。そのためには,請願署名が求める「患者窓口負担割合の引き下げ」「保険保険で受けられる歯科治療の範囲拡大」「歯科医療費の総枠拡大」を実現することが必要となる。
2025年度、愛知連絡会は「歯科保険医療制度の改善をすすめ、国民の口腔の健康を守る」活動を進める。
2、今年度の方針
- 現在、集約中の「保険でより良い歯科医療を求める」請願署名を、目標達成に向けて6月末まで取り組みを進める。6/5に行われる歯科署名提出集会に参加する。
- 歯科技工士の現状を改善する運動に取り組む。昨年、全国連絡会が実施した「全国歯科技工所アンケート」の結果をふまえ、歯科技工士との対話を行い、連絡会の活動に参加してもらえるよう働きかける。歯科衛生士とも協力関係が作れるよう取り組む。
- 学校歯科健診で咬合の不正を指摘された児童については、歯科矯正治療が保険適用となるよう運動をすすめる。診療報酬が改善されるまでの間、当面、各自治体で助成制度を創設するよう働きかける。
- 災害時や、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症に対する口腔ケアの重要性も盛り込み、「保険でより良い歯科医療を求める意見書」採択を県内各自治体に求める運動に取り組む。
- 災害時への備えとして、県内各自治体の備蓄品や各家庭での避難袋に、口腔ケア用品を加えるよう働きかけや呼びかけを行う。
- 地方議員に、歯科医療の現状や重要性を訴える活動を行う。
- 市民公開講座や出前学習会を開催する。
- 昨年度は取り組みを中止したイレバデー(10/8)の「歯のなんでも電話相談」について、実施方法などについて検討する。
- イイハデー(11/8)の街頭宣伝を実施する。
- 連絡会の活動趣旨を訴え、多方面の団体に呼びかけ参加団体を増やして組織の強化をめざす。
- 事務局会議・世話人会の開催、連絡会ニュースの発行で、連絡会の活動を円滑に運営する。
- 「保険で良い歯科医療を」全国連絡会に参加し、全国の運動と協力・共同した活動に取り組む。