保険医の生活と権利を守るため
医師・歯科医師が設立した団体です
愛知では9千人
全国10万人以上が会員
全ての都道府県に保険医協会(保険医会)があり、その連合体が全国保険医団体連合会(略称:保団連)です。保団連は1969年に結成され、現在では10万人を超える会員数となっています。
医師会・歯科医師会との関係は?
だから愛知県保険医協会
県内を6つの地域に分けて、会員のより身近なところで行っている「地区活動」では、会員同士の交流のほか、地域住民との懇談などを開催し、連携して医療保障の拡充に取り組んでいます。
ご挨拶
理事長荻野高敏
皆さん、こんにちは。毎日の診療に精を出されていることと思いますが、日々苦労は絶えませんね。開業したからといって思い通りの診療ができるわけではありません。それは先生方個人の資質の問題ではなくて、保険医療制度が歪められてきていることも一因です。
日本の国民皆保険は世界に誇るべきものです。1960年初頭に達成されました。それは日本国憲法で保障された生存権に依拠していますが、決して容易に出来上がったものではありません。2000年の介護保険法、2012年の社会保障と税の一体改革など、その時々の日本経済の転換期の影響を強く受けてきました。常に改悪の攻撃にさらされ、医療界と国民がそれを守る運動をひろげて受け継がれてきたものです。
私たち医療者は、きちんと地域医療に貢献すれば経営と生活が守られるような診療報酬を望みます。患者さんにしてみれば、お金の心配をすることなく医者に診てもらえる制度がいいですね。残念ながらそうした思いは黙っていては実現できません。むしろ医療保険制度と財政構造改革による改悪が続いています。
愛知県保険医協会はそうした圧力をはねのけて、社会保険によるサービ スは国の責任で権利として保障すべきものであること、医師も患者さんもともに喜べる国民医療制度の実現を目指しています。きっと先生方のお力になれると自信を持っています。この機会にぜひご入会下さって、私たちとともに医療をよくする運動にご参加ください。
心よりお待ちしております。
歯科部会長大藪憲治
長年にわたる医療費抑制政策の中、歯科医療は絶えず低い診療報酬に据え置かれ、日常的に行われている治療さえも保険に入らないという制限診療が続いています。このため患者の立場に立つ良心的な医療人としても、現場の経営に責任を負う医療人としても、大変厳しい医療活動を強いられています。
一方、国民の生活を広く見渡すと、勤労者の収入が減少する中、消費税や介護保険料の値上げが家計を圧迫しています。生活に困窮する年金生活者も増加しています。このままでは医療を受ける際の窓口負担を重荷に感じ、患者さんは歯科医院から遠ざかってしまいます。これは国民、医療人ともに不幸なことです。
超高齢社会の今、歯科医療には新しい地平が切り拓かれています。それは全世代において口腔機能を含む口腔の健康を維持することが、健康寿命の延伸に大いに役立つことが明らかになったからです。健康長寿の日本社会を創り出すうえで、歯科医療は欠かせないものなのです。
この明るい未来を実現する上で、患者さんが気軽に歯科医院を訪れるようになり、真面目に医療に取組んでいる歯科医院が元気になることが鍵になります。愛知県保険医協会は、設立以来70年、国民も医師・歯科医師もともに喜べる医療を目指して活動しています。入会していただくと学術・社保分野や医療経営に役立つ情報が提供されるだけでなく、日常よく遭遇する社保や労務の悩みは電話やメールで気軽に相談できます。いざという時の共済制度も充実しています。ぜひご入会して頂き、医療を良くする運動にご参加ください。心よりお待ちしております。