より良い医療制度をめざす活動

【09.01.25】レセプトオンライン請求義務化に反対する私のひと言(上)

「閉院せざるを得ない」
レセプトオンライン請求義務化に反対する私のひと言(上)

 「開業して四十年近く地方医療のため力を盡くして参りましたが、レセプトオンライン化が義務化されれば閉院せざるを得ず、非常に残念です。」(愛西市・内科)
 レセプトオンライン請求の義務化の時期が近づくに従い、対応できない医療機関に限らず、批判や怒りの声が高まっています。
 愛知県保険医協会が呼びかけた「義務化」撤回などを求める要望書には、二千四百三十二人の医師・歯科医師の賛同が寄せられています。
 要望書の「私のひと言」欄の会員の声を、数回に分けて紹介します。

■無医村が出てくると思う

○三河東部山間部で開業五十年かゝりつけ医として後期高齢者六:一般国保三:社保二の割合の外来で、各種雑多の診療科に及び、医学の新知識を少しでもと、機会ある毎に毎月の例会定例検討会に出席、各種医学雑誌に目を通すだけでも七十七才の老医には脳細胞は退化するのみです。その他、健診、予防注射、介護認定、小、高校の健診、夜間当直、検視等、休む間もなく努力していますが、今が限界です。この上、レセプトオンラインで何の現状の助けになりません。あとは廃院するのみです。(新城市・内科)
○開業医が閉院を余儀なくしなくてはいけないようだと病院に患者が集中し、一層勤務医の負担が増す地方によっては、無医村が出てくると思う。(春日井市・内科)
○周囲の高齢者に慕われる老医がパソコンをいじれないばかりに消えてゆきます。(熱田区・内科)
○オンライン請求が義務化されたら、廃院する以外ない。(春日井市・内科)
○レセプトオンライン請求の制度そのものが医療現場をみて出て来た発想ではないのです。これ以上、医療現場に負担を強いないで下さい。この制度の高齢の医師がまた現場から去ります。(天白区・内科)

■個人情報漏洩が心配

○レセプトオンライン化は、情報保護の上からも、大きな問題が有るから大反対です。(刈谷市・歯科)
○絶対に安全なオンラインは、ありえないと思います。(知多市・内科)
○セキュリティの面で非常に心配です。また、システムのプログラムの未消化の部分が必ず出て来ると思います。それで混乱するのもうんざりです。(蒲郡市・内科)

■財産権の侵害

○義務化は生活権の侵害であり、財産権の侵害です。コンピューターに弱い人達や、零細な人達を廃業に追いこんで、さらに、日本の医療を荒廃させるつもりですか?絶対に反対です。任意にすべきです。(中区・耳鼻咽喉科)
○ITに縁遠い高齢開業医にとって、診療報酬のオンライン請求義務化は財産権の侵害に等しい。
○レセプトオンライン請求絶対反対です。死活問題です。よろしく御願いいたします。(海部郡・内科)

■IT化は否定しないが、義務化は反対

○私はすでに、レセプトオンラインにて請求しておりますが、七十才以上の各先生方は、二〇一一年四月以降は廃業すると言っております。つきましては、医療の崩壊及び、地域医療の崩壊につながりかねない事態になってしまうのではないか!(額田郡・内科)
○当院は既にオンライン請求しておりますが、「義務化」には反対いたします。(豊田市・内科)
○レセプトオンライン化するのはかまわないが「義務化」は、おかしい。レセコン使用しないでこまらない医院はやめろというのと同じだと思う。(大府市・皮膚科)

■費用負担が大変

○レセプトオンライン化に対して金銭的、時間的に取り組むことが現実的に非常に困難です。当院のような小規模な町医者医院はみなそうだと思います。(安城市・眼科)
○零細医院には過大費用なり。とても無理な規定である。(西尾市・内科)
○コストとリスクを現場に投げるやり方には納得できません。(半田市・内科)
○オンライン請求の義務化は、経済的負担を強いられ大変です。実施するにしてももう少し延期していただきたいと思います。(江南市・内科)
○やはり、高齢開業者、零細開業医の保障も願いたいところです。(宝飯郡・内科)

要望内容

1.レセプトオンライン請求の「義務化」は撤回すること。
2.患者の診療情報や特定健診の健診情報を営利企業に活用させないこと。
3.医療を制限して保険医療を抑制する「医療の標準化」に、診療情報を活用しないこと。
4.医療のあり方を否定する審査の「自動化」は行わないこと。

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