愛知県保険医協会の平和を求める取り組み

【16.09.05】核兵器廃絶へ圧倒的な世論創りを 原水爆禁止世界大会開催 

被爆71年 核兵器廃絶へ圧倒的な世論創りを

   協会では「核戦争は健康と環境に対する最大の破壊であり、核戦争の予防に力を尽くすことが、患者の命と健康を守る医師の役割」であるとして、核兵器廃絶の運動に取り組んでいる。その一環として、毎年広島・長崎で開かれる原水爆禁止世界大会へ代表を派遣している。

 今年も「核兵器のない平和で公正な世界のために」をテーマに原水爆禁止2016年世界大会国際会議が8月2日〜4日、広島大会が8月4日〜6日、長崎大会が8月8日〜9日に、それぞれ開催された。協会からは広島大会に早川純午理事と事務局3人、長崎大会には坂本龍雄勤務医委員を派遣した。
 今回の世界大会は、これまで被爆者を中心に訴えつづけてきた核兵器の非人道性や残虐性が国際政治の場でも議論され、「核兵器のない世界」への扉を開こうとする新たな動きが生まれている中での重要な大会であると位置づけられている。
 今年の2月と5月に開催された、第70回国連総会は、「核兵器のない世界」を実現するための「具体的で効果的な法的措置」を議論する作業部会の設置が、加盟国の七割を超える賛成で可決し、その作業部会では核兵器禁止条約の内容や2017年の条約交渉の会議開催なども提案されるという、今までにない画期的な会議となった。こういった流れのなかで、日本政府は、唯一の被爆国として重要な役割を担っている。
 4日の広島大会開会総会では、26カ国・89人の海外代表を含め、4,500人が参加した。開会宣言では、小田川義和氏(世界大会実行委議長団)が、「5月にオバマ大統領が広島の爆心地を訪れ、被爆者を前に『核なき世界を追求する』と述べたことの意義は小さくない。しかし、安倍政権は核兵器のない世界への道に背を向けている。『ヒバクシャ国際署名』を力に、核兵器に固執する勢力を世論の力で追い詰めよう」と述べ、被爆者からの訴えでは岩佐幹三氏(日本被団協代表委員)が「『ヒバクシャ国際署名』には、私たちの願いが込められている。亡くなった被爆者の魂は、みなさんの運動を見守っている」と述べた。次に、関係者・政府代表のあいさつやヒロシマから世界へ被爆地からの訴えなどがされた。最後に行われた「一歩でも二歩でも〜原水爆禁止国民平和大行進・国際青年リレー行進〜」では、各コースを行進した方からの報告があり、来年に向けて参加の呼びかけもあった。
 5日は、「核兵器全面禁止の行動を―草の根の運動の交流」「非核平和のアジアと日本の役割」「岩国基地調査行動」などの18のテーマ別集会や動く分科会が開催された。「岩国基地調査行動」は、基地のある暮らしの実情や想いを聞くことを目的として、岩国基地の間近まで行き沖合から基地の様子を見た。岩国基地は米海兵隊の戦闘攻撃機を中核とする航空部隊が駐留しており、米国の戦争へ岩国からも出撃している。また、飛行訓練時の騒音による民事訴訟も起きている。
 6日の広島大会閉会総会には、被爆者や遺族、市民および国連・各国政府代表ら5,500人が参加した。特別企画「被爆71年、被爆者の願い」では、広島被爆者の松本秀子氏が被爆体験を語った。文化企画では、「青い空は」の合唱と「原爆の子の像」のモデルとなった少女「佐々木禎子」の甥にあたる佐々木祐滋氏(被爆二世)とMetis氏(被爆三世)によるコラボコンサートが開催された。次に、各国代表の発言があり、各地の代表がのぼりや横断幕を手に登壇し、それぞれの取り組みの報告や、決意を語った。安井正和氏(原水爆禁止日本協議会)は、「被爆者の支援を地域・自治体ぐるみで行い、草の根の世論と行動で核兵器のない世界への扉を開こう」と力強く決意を述べた。フィナーレは、「We shall over come(我々はいつの日か打ち勝つ)」のフレーズを参加者全体で合唱し、盛大に幕を閉じた。

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