愛知県保険医協会の平和を求める取り組み

【05.01.15】白血病のアッバース君の治療・2人のイラク人医師の医学研修 二つの医療支援プロジェクト終わる

白血病のアッバース君の治療・二人のイラク人医師の医学研修
二つの医療支援プロジェクト終わる


昨年一月九日からセイブ・イラクチルドレン名古屋の招きで来日し名大病院で医学研修を続けていたアサード・アミール・カラフ医師(内科・血液学)が、ちょうど一年後の同じ日にあたる一月九日、研修を終えてイラク・バスラに帰国した。保険医協会も大きく関わってきたこの一年の取り組みを振り返ってみよう。

白血病・癌などの治療をイラクの患者に


アサード医師は帰国を前に、六日、セイブ・イラクチルドレンが協会伏見会議室で行った記者会見、引き続く研修報告会で次のように語った。
イラクでは湾岸戦争前と比較して、癌による死亡率は十九倍に増えた。それなのに医薬品、設備がなくて治療が進まず患者は死んでいく。セイブ・イラクチルドレン名古屋は、そのような困難な中にある私を招き研修させてくれた。研修先の名大病院では、小島勢二教授(小児科・血液学)の指導の下で、イラクでは考えられなかった治療方法や医学知識を学ぶことができた。この大きな成果をイラクで若い医師たちに伝えたい。そして癌センターと骨髄移植センターを立ち上げるために努力したい。また、まだ立証できない劣化ウラン弾と癌や白血病などとの因果関係を研究し、明らかにしたい。

医療支援プロジェクトの一年と、その後


白血病のアッバース・アリ・アルマルキー君(当時五歳)とアサード医師、モハマド・ダハム・ハッサン医師(小児科)が、それぞれ名大病院での治療と医学研修のために来日したのは、昨年一月九日だった。アッバース君はそのまま小児科病棟に入院、主治医の小島勢二教授の治療を受けて七月初めまで入院治療を続けた。七月に退院、帰国まで通院治療を行った。
また両医師は小島教授の下で研修を行った。
モハマド医師は八月末に帰国、バグダッドの病院で活動している。その後、十月に米軍がファルージャで総攻撃を開始した際、医薬品支援を日本の支援グループに要請してきたため、セイブ・イラクチルドレンなどは緊急に百二十万円の医薬品を送った。

自宅で元気なアッバース君


アッバース君は十月末、一連の必要な治療を終えて母親アヌワールさんとともにバスラに帰国した。セイブ・イラクチルドレンが贈った一年半分の薬剤を持ち帰り、自宅で薬物治療を続けている。広島大学病院で研修しアッバース親子とともに帰国した主治医フサーム医師からの連絡によれば、彼は来日前とはうって変わって元気だという。  

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