核戦争に反対する医師の会

【12.11.24】「核兵器非合法化声明」参加拒否と、「核兵器廃絶条約交渉開始求める決議」への棄権に強く抗議する

「核兵器非合法化声明」参加拒否と、「核兵器廃絶条約交渉開始求める決議」への棄権に強く抗議する

核戦争に反対する医師の会・愛知は、内閣総理大臣と外務大臣宛に以下の抗議文を送付しました

内閣総理大臣 野田 佳彦 様
外務大臣   玄葉 光一郎 様

         「核兵器非合法化声明」参加拒否と、
    「核兵器廃絶条約交渉開始求める決議」への棄権に強く抗議する

 第67回国連総会の第一委員会(軍縮・国際安全保障問題)では、核兵器廃絶について強調する議論が行われた。10月22日には、スイスなど国連加盟34カ国が国連総会第一委員会で核兵器の非人道性に懸念を表明し、「核軍縮の人道的側面に関する共同声明」を発表した。マレーシアが提案した「核兵器条約の早期締結につながる多国間交渉の開始」を求めた決議やミャンマーが提出した「核軍縮」の決議なども採択された。
 しかし日本政府は「共同声明」への参加を求められたにも関わらず拒否し、上記の「決議」にも棄権した。このことに、私たちは強く抗議する。

 この「共同声明」は核兵器が使用されるならば「直接的な死者に加え、核爆発の恐るべき影響を受ける生存者は、計り知れない苦しみをなめることになる」「人類の生存に脅威となる破壊力があり、核兵器が存在する限り、人類への脅威は残る」と述べている。そして「いかなる状況下であっても核兵器が二度と使用されないことが何より重要」だとして、このことを保証する唯一の方法は、「核兵器の完全な廃絶」であると明快に示している。

 この思いは唯一の被爆国である日本国民と被爆者の切なる思いであり、日本国政府はこの声明に当然賛同すべきであり、核兵器の廃絶に向けた交渉開始を求める決議にも賛成の意思表示を示すべきである。
 1945年8月6日広島、9日長崎に落とされた原爆は、熱線、衝撃波・爆風、放射線によって人類史上未曾有の被害を人間にもたらした。お年寄りも赤ちゃんも容赦なく無残に殺され、その年末までに21万人が死亡したと推定されている。しかし、それにとどまらず、被爆から67年経った今でも、なお多くの被爆者が核兵器の被害に苦しみ続けている。
 私たちは国民の命と健康を守る医師・歯科医師として、核兵器と人類を含むすべての生物は共存できないと訴える。今回の日本政府の声明参加拒否、決議棄権に重ねて強く抗議し、核兵器の非人道性・被爆の実相を世界へ広げることと、核兵器廃絶を求める世界の先頭に立つことを強く求める。

                  2012年11月24日
                  核戦争に反対する医師の会・愛知世話人会
                  代表 徳田 秋

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