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【18.09.05】2018年度の指導方針(4)

選定理由別の個別指導件数、指導結果が明らかに

 前号に続き、東海北陸厚生局から開示された行政文書により、明らかとなった内容を紹介する。

 2017年度に実施された既設医療機関の個別指導件数は、医科が57件(前年度比1件増)、歯科が66件(前年度比1件増)で、個別指導の予定件数に対する実施件数の割合は4割強と、例年の状況とあまり変化はなかった(表1) 

 2017年度個別指導の選定理由別件数では、病院については個別指導件数が少なく、「事務・事業の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがある」との理由で開示されていないが、医科診療所と歯科については開示された(表2)。医科診療所の選定理由別の個別指導実績件数では、「情報提供」が4件、「再指導」9件、「1件当たりが高点数」39件、「その他」2件であった。また歯科では「情報提供」7件、「再指導」13件、「1件当たりが高点数」43件、「その他」3件であった。
 個別指導は予定件数に対する実績が4割程度にとどまっている中で、「情報提供」や「再指導」の理由による個別指導が優先して実施されていることもあり、「高点数理由」による指導は、医科・歯科とも予定件数の三割強という状況である。歯科では、2016年度に31件あった「再指導」による個別指導が、2017年度は13件と大幅に減ったが、その分「高点数理由」による件数が増えた格好となっている。  

個別指導結果は7割以上が「経過観察」
 個別指導の結果は、(1)概ね妥当、(2)経過観察、(3)再指導、(4)要監査の4つに分けられる。2017年度の個別指導結果の内訳が表3である。
 医科・歯科ともに「概ね妥当」は1件ずつしかなく、一番多いのは「経過観察」で、医科44件、歯科49件と7〜8割を占める。一般的には、個別指導で指摘された事項について、レセプトによる経過観察が概ね半年〜1年間行われるが、改善が見られた場合には指導は終了となる。「再指導」となったのは、医科・歯科とも2割強であった。なお「要監査」「中断中」はなかった。
 なお入手した資料によると、新規開業から概ね1年以内に実施されている新規開業医の個別指導結果でも、「再指導」となった件数が医科・歯科とも3件あった。新規指導の結果が「再指導」となると、翌年の個別指導は既設医療機関と同じ位置づけとなり、持参カルテが10件から30件に増え、自主返還の対象も持参カルテのみから、すべての患者1年分となるなど、新規の指導とは異なるため留意が必要である。
 なお、協会では個別指導等にかかわる質問や相談、顧問弁護士による帯同などの取り組みを行っているので、指導の通知が届いたら、まずは協会にご相談ください。    (おわり)  

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