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【15.01.15】「性同一性障害」で市民公開講座 リプロ部

教育と医療との連携支援が重要と
リプロダクティブ・ヘルス部

 リプロダクティブ・ヘルス部は12月7日(日)の午後、協会伏見会議室で「性同一性障害を学ぶ〜教育と医療の連携」をテーマに市民公開講座を開催した。
 講師は、性同一性障害の診療の第一人者であるGID(性同一性障害)学会理事長で岡山大学ジェンダークリニックで産婦人科を担当する中塚幹也氏。医師・歯科医師、学校関係者等80人が参加した。

 講師は最初に、「身体的な性」「社会的な性」「性的指向」など「性同一性障害」を理解するために必要な概念を説明し、「性同一性障害」は「心の性」と「身体の性」が一致しない場合で、そのために強い「性的違和感」を持っている状態であると話した。
 「性同一性障害」の認知度は高まり、法律も整備され戸籍上の性別の変更も可能となったが、「違和感」を隠し続けたり、話しても周囲から理解されず、「自殺企図」「自傷行為」を多くの当事者が経験していること。職業選択時など社会的差別や、戸籍変更のための条件の厳しさ、性適合手術の費用が高額であるなど、まだまだ改善が求められる課題が多いことが紹介された。
 一方で性同一性障害の診療ガイドラインが改訂され、子どもの二次性徴を一時的に抑えるホルモン抑制療法が認められ、早期に治療を開始し、当事者の不安や焦燥感を取り除くことが可能になった。学校で相談しやすい環境をつくり、子どもの気持ちに早く気づき対応することがより大切になっている。子どもが医療施設を受診できるよう、教育と医療とが連携した支援が重要と話した。
 講演の後、「学校での対応の事例集はないか」「ホルモン療法を長期間続けることの副作用は」「顔貌の変更を希望して口腔外科を受診する方もいる。連携の幅をひろげていく必要を感じる」など質問や意見が出され、講師が丁寧に回答した。
参加者アンケートには「参加して大変良かった」との感想が多数寄せられた。今回の講座が、医療者、学校関係者が連携を考えていくための貴重な機会となり、学校現場で実践が進むこと が期待される。

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 「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」とは「性と生殖に関する健康と権利」と訳され、生涯にわたって身体的、精神的、社会的に良好な状態であることと、そのような暮らしができる権利を守っていこうという考え方です。リプロダクティブ・ヘルス部では、この考えを広める取り組みを行っています。

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