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【11.04.25】東日本大震災 事務局現地レポート

「診療再開したい」「余震が不安」

保険医協会は、保団連災害対策本部のある宮城県に事務局を派遣し、会員を一件ずつ訪ねて被災状況を実地に確認し救援募金を届ける活動を行っています。四月十一日から十五日まで現地入りした加藤・服部両事務局員からの報告を一部紹介します。
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多賀城、気仙沼
「一階の膝くらいまで浸かった。X―Pと内視鏡、カルテコン端末が四台やられた。サーバーは二階で無事だったが、修理にはだいぶ費用がかかりそう。肺炎を疑うような患者の診断に困った」(多賀城市・内科)
「医院の一階部分は津波が入って、片付けを進めている状況。二階部分でとりあえずの仮診療中だが、簡単な診察と処方程度しかできない。災害時融資など資金面でのサポートは、ありがたい」(気仙沼市・産婦人科)
「地区全体で目立った被害はなかったため、診療は再開できたが、他の地域の患者さんも来院されて、日中の休憩もできないぐらい大変だった。スタッフがもたないので連休中は休診する予定。水産漁業関係が七割を占める地域としては、産業が復興しない限り、地域医療も成り立たない」(気仙沼市・整形外科)
「院内はヘドロで埋め尽くされ、ユニットは全滅して、業者から一台だけ手配してもらった。四月中には診療再開したい。年齢を考えると、どこまでできるか不安。地域では、医科は高齢の先生が多いので、廃業される方も今後出てくる」(気仙沼市・歯科)

女川町・石巻市内……女川町は、町ごとなくなっている印象。瓦礫の撤去はほとんど手つかず。
「診療所も裏の自宅も床上浸水で廃業予定」(石巻市・歯科)
「四月一日に外来は通常通り再開。有床診療所だが、今回の被害で病棟は休止。これを機会に、病棟は閉鎖しようかと考えている。当面の運転資金をお願いするかもしれない」(石巻市・整形外科)

仙台市内
「ガラスがだいぶ割れた。ガスは先週土曜日に復旧。アルコールランプで診療」(仙台市若林区・歯科)
「川を遡上してきた津波によって堤防が決壊、床上浸水した。ユニットやレントゲンはダメになった」(仙台市宮城野区・歯科)
「給水機から漏水して、外壁や柱にひび割れが走っている。七日の余震で、さらに被害が拡大した。更なる余震が不安」(仙台市宮城野区・整形外科)

  1階天井近くまで浸水した待合室(気仙沼市)

  町全体が津波にのみこまれた女川町のようす

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