協会の主張・決議・要望

【21.11.28】2021年度第2回評議員会決議

10月31日に行われた総選挙結果は、自民党が単独過半数を超える261議席を獲得し、現政権を維持することとなった。しかし、議席数は17議席を減らし現職の幹事長が小選挙区で競り負けるなど、有権者が現政権を手放しで信任したわけではないことを示している。
自民党は総選挙で「新自由主義政策の転換」「成長と分配の好循環」「看護師、介護士、保育士の給与引き上げ」などのスローガンを掲げたが、その具体的な内容、方策はほとんど示されなかった。新型コロナウイルス感染拡大は、医療提供体制の逼迫や社会保障制度の脆弱性などを明らかにした。いま求められることは、参議院選挙後に予想される新自由主義的政策による医療・社会保障などの削減・縮小路線を転換し、看護師・介護士などの給与引き上げのためには診療報酬、介護報酬の引き上げ、処遇改善加算などを行うことである。
また今回の総選挙で自民、公明、維新の改憲勢力が334議席を占め、改憲発議に必要な3分の2以上の議席を維持した。これまで以上に改憲を許さない取り組みが必要である。
私たちは、社会保障を守ることと平和と民主主義を守ることを一体の課題として位置づけ、次の各項目の実現を求める。


一、新型コロナウイルス感染症による医療機関への減収補填を行うとともに、医療提供体制の確保及び保健所機能の充実、検査の拡充などの公衆衛生体制の確保に努めること。
一、医療費総枠を拡大し、診療報酬は10%以上引き上げること。安易なオンライン診療の拡大は行わないこと。マイナンバーカードの保険証利用はやめ、強引な普及を行わないこと。
一、保険でより良い歯科医療を実現すること。金銀パラジウム合金改定にあたり「逆ざや」が生じないよう材料価格設定ルールの見直しなど抜本的な制度改善をすること。
一、社会保障は国の責任で拡充すること。75歳以上原則2割負担化など新たな患者負担増計画は撤回し、窓口負担を大幅に軽減すること。
一、消費税は当面5%に引き下げ、医療にはゼロ税率を適用し、控除対象外消費税負担を解消すること。
一、温暖化対策に逆行する化石燃料依存などをやめ、再生可能エネルギーを拡大し、原発はゼロにすること。
一、平和憲法を守ること。沖縄・普天間基地の即時撤去と辺野古への新基地建設反対。日米地位協定は抜本的に見直すこと。政府は核兵器禁止条約に署名・批准すること。
以上、決議する。
2021年11月28日
愛知県保険医協会2021年度第2回評議員会

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