協会の主張・決議・要望

【17.06.05】定期総会を前に

国民医療充実へ踏みだそう

注目すべき講演
 総会は愛知県保険医協会の最高決議機関であるが、記念講演や文化講演など華やぐように演出されている。記念講演は木村草太氏「私たちは憲法とどう向き合うか? 個人の尊厳を守るために」である。安倍暴走政治との対決は、基本的人権や国民主権を捉え直すチャンスである、とする氏の話は興味深い。
主な活動方針
 5月28日の評議員会で承認されている議案の要点を述べる。
 社会保障と平和を守る勢力を多数派に。安保関連法の成立で日本の立憲主義・民主主義が覆された。新自由主義改革で国民生活は極限に近い水準まで低下して、個人の尊厳が踏みつけられている。国民の命と健康を守る医師・歯科医師として、社会保障と平和を基盤とする政治の実現のために、市民と野党の共闘が進むように医療分野から働きかける。
 患者負担増に反対し、診療報酬総枠引き上げを求める。少子高齢化を口実に、すべての世代への負担増、「社会保障の徹底した効率化」が進められている。日本医師会も懸念を表明し、医療社会保障は雇用誘発効果が大きいこと、企業の内部留保を給与に還元すべきと述べた。医療経営を守ることは、国民の医療を受ける権利を保障することでもある。
 貧困と格差の拡大、環境破壊の原発事故など、政府・財界の目指すグローバル企業の成長は、国民生活と真っ向から対立するようになった。「21世紀の資本」で著名なピケティが語ったように市民社会による資本の制御が必要である。国の責任ですべての人々が私らしく生きるための土台を作ることが緊急の課題であり、真の成長産業である。
運動の展望
 憲法をさらに発展させる鍵は「暮らしを守る」である。参院選一人区や新潟県での野党共闘は大きかったが、大都市までは広がらず、内閣支持率は高止まりしている。しかし、魔術アベノミクスのメッキは剥がれかけている。実質GDPはプラスかもしれないが、その中身は輸出に依存した歪んだもので、国民所得や消費指標は鈍いままである。
 国民の期待は医療・介護の充実、安定した雇用、労働時間の短縮である。平和と暮らしの2本柱を国づくりの目標とする憲法は、未完の大器である。私たちが提起する署名で沈黙を声に変え、国民医療充実へ一歩踏み出そう。市民と野党の共同で、アジアと世界に平和を発信しよう。総会に参加して硬く団結しよう。

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