協会の主張・決議・要望

【17.01.15】新年にあたり

国民の代弁者となり命を守ろう

 世界が大きく変わる予感のする2017年の幕開けである。愛知保険医新聞新年号は愛知協会設立と同時期に創立された日本自然保護協会理事長の亀山章氏のインタビュー記事を掲載した。写真を眺めながら、改めて「美しい日本」の意味を考えたい。
 安倍首相は年頭記者会見で、誰もが能力を発揮できる一億総活躍社会を創り上げ、経済の新たな成長軌道を描く、解散総選挙は全く考えないなどと述べた。これらのことばをまともに受け、実感した人がどれだけいるだろうか。首相のことばは余りにも軽い。原発はアンダーコントロール、TPPは断固反対であったはずである。強行採決は一切ないと言い切った。PKO駆けつけ警護の南スーダンは戦争状態なのに派兵を強行し、集団的自衛権、カジノ法、年金改革、労働法制改悪などは強行採決でなくて何だったのか。
 国境なき記者団による2016年の「報道の自由度ランキング」では日本は180カ国中72位という。現政権の下、まさにジャーナリズムは委縮状態にあり、マスコミによる正確な情報が得られにくくなっている。このような政府に国の未来を託すことができるだろうか。
 先の戦争を反省し、平和憲法のもと一切の戦闘行為をしないと誓って歩んできたこの71年。安全で、自由で、人権もそれなりに守られ、一億総中流意識で、幸せと思える時代があった。それを平和ボケというならそれもいい。次世代のために守りたい。
 日本老年学会などが高齢者の定義として75歳以上を提言した。健康寿命の延長は喜ばしいが、あらゆる世代への負担増計画が推し進められようとしているこの時期、この提言が社会保障費削減の後押しとならないような取り組みが強く求められる。日本外来小児科学会は小児科医に小児のアドボケーター(代弁者)であることを求めている。私たち医師・歯科医師も国民のアドボケーターとしての自負を持って命を守るために時の政府と対峙したい。
 愛知県保険医協会は今年念願であった9000人会員で新年を迎える事ができた。この力を持って、医療・福祉・介護をはじめとした政府の暴走を厳しく監視し、阻止したい。
 愛知保険医新聞は機関紙としてこのような協会の活動方針を反映し、正確な情報を発信し、同時に会員自身の健康で文化的な生活と、会員相互の交流の場を提供するよう努力していくつもりである。

▲ このページの先頭にもどる